2022.08.19 歴史・文化

見性寺

臨済宗、妙心寺派に属し、菰野藩主土方家の菩提寺である。寛永21(1644)年菰野藩主2代雄高が尾張の三霊和尚を招き、土方菩提寺として創建されました。

寛文9 (1669)年火災により庫裡が焼失し、享保11(1726)年菰野藩5代藩主土方雄房が本堂、庫裡、山門を再建立。書院の玄関は菰野出身の名工高木藤造の作です。

本堂は禅宗の方丈建築様式であり、山門は豪壮で大名の菩提寺たる格式を備えてられています。

開山の三霊和尚は臨済初期の高僧で、後に孝明天皇より紫衣と禅師号を賜わっています。

2世越伝は黄檗の渡来高僧との往来交流があり、木庵、即非禅師等の書跡がある。また藩主の愛用した旗、屏風、塗盥、塗膳等調度品その他書籍、文献、書画等貴重な文化財が遺されています。

寺域は広く、南西の小高いところに藩主の墓地があります。見性寺には雄豊夫人寄進の梵鐘があり、寛文3(1663)年、京都の鋳物師近藤丹波掾藤久の作になるもので、鐘銘は2世住職越伝の撰文であり、戦争中の供出にも危うく難を免れて保存されています。

また、境内にある西国八十八ヶ所は、大正8(1919)年に設けられました。

毎年春4月の弘法祭りは多くの参詣者で賑わいます。

 

 

■お問い合わせ先■

見性寺(けんしょうじ) TEL:0593-94-1755

            住所:三重郡菰野町菰野158

            駐車場:40台

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