
どうも! 菰野OUTSIDEのズミとウラです。菰野町観光協会さんのサイトで菰野町内の遊んで楽しい野外スポットを紹介していきます。第10回は、早春の低山ハイクをご紹介。
※菰野OUTSIDEについては、この記事の最後を読んでね。
今シーズンも暖かい冬だった。年々雪が降る日も減り、雪山で遊べた日は数える程度。もう春へのカウントダウンが始まっている。とは言え、御在所岳などの鈴鹿山脈の山頂付近は雪や氷が残り、アイゼンやチェーンスパイクなどの雪山装備を準備しないと心許ない。なので装備を持っていない人は、まだまだ登山を敬遠しているのではないだろうか。
でもそろそろ山に登りたーい。
そんな声にお答えして雪の心配のない低山の尾高山を登ってきた。

尾高山は鈴鹿セブンマウンテンの一角「釈迦ヶ岳」の東面の尾高高原にある標高530mの低山だ。
菰野町の低山の代表格と言えば「菰野富士」だが、コースがいささか綺麗すぎる感があり、登山感を味わうなら尾高山がおすすめだと僕達は思う。
尾高山へは、尾高観音駐車場に車を止めるのが便利。
手前味噌で恐縮だが、ズミがアートディレクションを手がけ、菰野町在住のイラストレーター小森あやさんに描いてもらった可愛いイラストマップが駐車場の目印だ。

駐車場をスタートし、参道を抜けて尾高観音へ向かう。参道の横に目をやるとまっすぐに伸びた木々が従者のように僕らを出迎えてくれているような気がした。


まずは登山前にお参り。低山でも山に入る時は安全を心がける。
このお堂の左側に登山口がある。

開始から急登が始まる。
この冬の間登山を控えていた人にはちょうど良い運動強度かもしれない。
ハァハァ言って登りましょう笑。

開始5分でさっそくWonderを発見。6つに枝分かれした大木だ。
僕たちは山をはじめ、自然の中で心惹かれたモノや事象を「Wonder(ワンダー)」と呼んでいる。
この大木は、枝分かれというレベルじゃない。木が6本結合したという表現の方が合っているかもしれない。さらに根本は筋張っており、男の僕たちも見惚れるほど筋骨隆々な姿していた。健康診断の採血の時、腕がこれくらい筋張っていたら看護師さんも注射を打ちやすいかもと思ってしましった。

さらに数分歩くと展望の良い開けた場所に出る。今日はお天気が良く名古屋のビル群まで望むことができた。東屋もあり腰を下ろすには最適な場所だが、いささか休憩には早すぎるタイミングだ。運動不足の人だとこの展望で満足するかもしれないが、ここは重い腰を上げて先に進んでいただきたい。まだ先にWonderがたくさんある山だから。
急いで登る必要はない。ゆっくりと行こう。

僕たちは色んなWonderを見つけながら山頂に向かった。

今日は本当に暖かい。休憩中、身体を動かしていなくても全く寒くない。
写真でもわかる通り、山の色がもう完全に春になってきている。花はまだ咲いていないが、僕の頭の中は少し前からすでにお花畑だ。最近の世の中は、コンプラだ何だかんだと少しギスギスし過ぎなので、山に入る時くらい頭の中は空っぽでいきたいと思う。
などと難しいことを考えるフリをしながら日向ぼっこ。

気温は15度に届こうとしているのか。風の全くない尾高山なら2月とは言えシャツスタイルでもOKだ。同じ時期に御在所岳に登るならまだまだアウターは手放せないが。

暖かいとは言え、汗で冷えたシャツを登山中着続けるのは、体温が下がるし、風が吹き始めれば体感的にもかなり寒さを感じるので御法度だ。なので綿素材のウエアなどはおすすめしない。
今日僕らは、御在所岳発のハイクブランド「1212」のハイゲージタイプライターマウンテンシャツを着用している。素材がポリエステルメインなので乾きも早く、裾にはスリットも入り風抜けがとても良い。
また登山においてボタンシャツはとても便利だ。登山は暑さ寒さにあわせて脱ぎ着が多いのでボタンを開けるだけで体温調整ができるシャツは重宝する。ちなみに少し風が出てきた場合は襟を立てると多少の防寒にもなるのだ。

登山道からまわりを見渡すと雑木の森が広がっている。
急ぐ登山でもないので、夏目漱石よろしく僕らは道を少し外れ、面白い形の木を見つけては登ったり跨いだりと道草をはじめた。人生には無駄な道草が必要なのだ。もちろん登山も。急いで山頂を目指すだけが登山じゃないと漱石先生も言っていたかもしれない笑。
雑木の森は工夫次第で結構楽しめる。木々の形はもちろん、地面の傾斜や倒木などを利用して遊べば遊具なんて必要ない。遊具がないとつまらないと言っている子ども達にはぜひとも体験してもらいたい。
そんなことをしながら登っていくと山頂まではあっという間。
山頂には少しだけ冬が後ろ髪引かれる思いで残したであろう霜柱が残っていた。
ウラさんが「霜柱ってホタテぽくない?」と。言われてみれば確かになーと思ってしまった。
この霜柱も昼には溶けてしまうのだろうかと考えてしまった。最近の春は、押し売りの営業マンよりグイグイ来る印象がある笑。控えめな冬ももう少し頑張ってほしいところだ。


下山は、行きとは違う焼合川林道コースで降った。
こちらは、雑木ではなく、人の手が入った植林中心の森。これはこれで人の営みを感じることができる場所として好きなのだ。同じ山でも樹形や生え方で日光の入り方が全然違うねなどと話しながら僕らは標高を落としていった。


焼合川まで降りてきた。暖かくお天気も良いのでそのまま河原でコーヒーを飲むことに。
ケトルとワンバーナーがあればどこでも気軽にお湯が沸かせる。なのでいつもバックパックに忍ばせているアイテム。

お湯が沸く間、川に手を入れるとそれほど冷たくない。川にも春の足跡が聞こえ始めている。

これだけ暖かいと川の魚たちも動き出すんじゃない?と3月の渓流釣り解禁を目前に僕らのテンションは上がり出した。昨シーズンから渓流釣りにハマり出した僕が色々と熟練者のウラさんに質問をしながら川と睨めっこ。

「パカパカパカッ!」と音を立てケトルの蓋が沸騰した蒸気に押されて動き出した。川との睨めっこを中断してワンバーナーの栓を締める。最近のワンバーナーは優秀だ。ものの数分でお湯が沸く。

外で淹れるコーヒー。
丁寧に淹れても、適当に淹れても、高い豆でも、安い豆でも外で飲めば最高さ!
道具さえあれば誰でも簡単に楽しめるので、興味のある方はぜひやってみてほしい。水筒にお湯を入れてきてインスタントコーヒーに注ぐだけでも「最高かよ!」って思うはず。

コーヒーを飲んだら焼合川を後にし、林道を下ってスタート地点へと僕らは戻った。

尾高山は、低山ながら急登やロープ場などもあり、十分に登山を楽しめる山だ。熟練のハイカーさんからも愛されている山だということがよくわかる。歩き足りない人は、尾高山を登ったあとに近くにある菰野富士や蒼滝に行くなど「おかわり登山」をしてもいいと思う。
僕らの菰野富士の記事はこちらから
僕たちが尾高山をオススメする理由がもう一つある。
尾高山のある尾高高原は、菰野町きっての別荘地でもあり雰囲気の良いお店が数多くあり、帰りに立ち寄ることができるからだ。
今回は尾高高原の入り口にある「Oliver Coffee」さんに立ち寄った。

木々に囲まれた店舗は枝に止まる小鳥などを窓から眺めながら食事を楽しむことができる。暖かい季節はテラス席もオススメだ。
登山を終え、ちょうど昼ぐらいだったのでパニーニランチを注文。もち小麦を使用しているパニーニは、柔らかな食感ながらモチッとした歯応え。パニーニの中の具もボリュームがあり登山後でも十分食べ応えがある。
ワンプレートにのったグリーンサラダ、フライドポテトの三角食べが止まらない。パニーニ → グリーンサラダ → フライドポテト→ そしてまたパニーニの無限ループ開始だ。


食後のデザートはパンケーキ。こちらももち小麦を使っている。
パンケーキ、やはり見た目も楽しめる。キラキラと彩り豊かなフルーツがおじさん二人には少々まぶしすぎた笑。僕たちは何とか目を開け、ナイフを通す。見よこのモチッとした弾力。もうあとは説明不要だね。実際に訪れて食べてみてもらえればパンケーキが自ら語ってくれるだろう。

気さくなマスターと記念撮影をして今回のOUTSIDEは終了だ。

Oliver Coffee(オリバーコーヒー)

三重県民の森の近くの、自然豊かな場所にあるカフェ。
木を基調とした雰囲気のある外観と内装が魅力的。
店内へはスリッパに履き替えるので、リラックスして食事を楽しめる。
お子様連れでも入りやすく居心地がいい。
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1212(トゥエルブ/トゥエルブ)

鈴鹿山脈の自然や魅力を発信する御在所岳発のハイクブランド。
山でも麓でも様になり、シンプルなシルエットと着心地の良さにこだわった山シャツなどを展開。
菰野OUTSIDEとは

鈴鹿山脈界隈で活動するグラフィックデザイナーとフォトグラファーの2人が地元民目線とクリエイター視点で菰野町内のフィールド(山、谷、森、川、田畑、原っぱなど)の面白い場所を見つけて、自ら遊び、その楽しさを伝えていくプロジェクト。
・member
ズミ
菰野町のデザイン事務所エコムクリエーションの代表を務めながら御在所岳発のハイクブランド1212を展開しているグラフィックデザイナー。愛車はGARYFISHERのSuperfly。
ウラ
結婚を機に愛知県から鈴鹿山脈の麓に移住してきたフォトグラファー。鈴麓寫眞という写真館を経営しながらコマーシャルフォトなどの撮影も精力的に行う。愛竿はGO-PHISHのKamome trail。

