歴史・文化・伝説

大久保遺跡

大久保遺跡

- 大字潤田 -  大久保遺跡は、三滝川左岸で、同川の扇状地扇端近く、標高約76m にあり潤田集落の西方にある。この遺跡は、昔から地元の人々には知られていたが、いわゆる周知の遺跡ではなく、昭和57年都市計画街路、菰野一潤田線(現在国道306)新設事業地内出土の土器の照会があり遺跡の存在が公に明らかとなった。 発掘調査は、昭和57年12月4日~昭和58年3月末日まで実施された。

調査区が道路予定地内巾12m、長さ約170mで帯状に調査したにすぎず、遺跡の全貌を解明するには至らなかった。調査の結果、堀立住建物7棟以上、竪穴伏建物が3棟、遺物として は、土師質の小皿、鍋、羽釜類、山茶碗、瀬戸、常滑製のカメ等、日用品と思われるものが数多く検出された。また、縄文時代の土器片も 何点か検出された。このことから、本遺跡は、縄文時代と鎌倉~室町時代の複合遺跡と考えられ、特に後者は当時の農村の生活様式を知るうえで、貴重な資 料を提供したといえる。また、付近には近世地誌類に散見する「大久保城之介」に関係の墳墓が所在する。